八日目の蝉: 4歳まで一緒にいたらやっぱり情が移るものなのか
製作国:日本 上映時間:147分 製作年:2011年
監督:成島出 原作:角田光代
キャスト:井上真央/永作博美 等
自分を育ててくれた人が本当の親じゃなかったら
この作品は考えさせられるものだと思う。自分の母親が本当は誘拐犯で、自分の親じゃないの知ったらどうなるのか。4歳で急に訪れる真実。どんな気持ちで過ごせばいいのか。それも父親の愛人だった。プラス父親に子供をおろせなど、母親には人殺しなど言われて。堂々と過ごせるほうが変わってると思う。
もちろん誘拐は犯罪でやってはいけないことなのはわかる。でもあの子供に捧げた愛情は本当のもので決してだれかを傷つけるものではないと私は判断する。自分が一番傷ついて、それは癒してくれたのがこの赤ちゃんだったのだ。
戻された子供の気持ちはどうなるか
4年も本当の親に会ってないと自分の気持ちがわからなくなる。それもそうだ。母乳も与えられてないし、おむつも替えてもらってない。言葉を教えてもらってない、最初の愛情を味わってない。初めてひよこが親の顔を見ると認識する。そのようなものと近い。最初はだれが本当の親なのかわからなくなる。それが本当の気持ちなんだと思う。
自分はどのようになるのか
私はちなみにハーフです。正直どちらの親に似てません。まあ混ざってるとしょうがないですよね。でも外人顔です。母が日本人です。隣に歩くと全然似てません。よく留学生?お友達?同僚?っと色々聞かれますが全然親子とは1回目で呼ばれたことはありません。私が赤ちゃんだったころはよく家政婦さん?シッターさん?とよく言われたらしいです。正直これはつらい。やっぱり母の気持ちにしたら自分にちょっとは似てほしかったんじゃないか思う。
そうするとこの映画はどうなるんだろう。子供が大きくなるにつれやっぱり本当の親に似てくる。その気持ちはどう処理してたのか。そこは気になります。最後のほうは捕まるの覚悟してたみたいだが、もっと時間がつれていたらどのような気持ちがあらわになったんだろう。
評価:★★★★
[ 予告編 ] 八日目の蝉 - YouTube